「2010年12月」の記事一覧

『OSAKA 光のルネサンス』でみてほしいところ。


気がつけば。
このブログ更新数も『200』を超え、今回で203回目。
なんでもコツコツ積み重ねていけば積もるもんですね。
さて。
今日は現在中之島で開催中の
『OSAKA 光のルネサンス』でもイルミネーションされている




中ノ島に
堂々とそびえ立つレンガ造りの建物。
『大阪市中央公会堂』をご紹介!!
多くの大阪市民に愛され、
会議や催しなどさまざまなことに利用され、
最近は特に一般の方にもよく使われています。
また、
平成14年には国の重要文化財にも指定され
まさに!!大阪を代表する建築といえます!!
しかし、
この建物が建つまでに至った
”一人の大阪を愛する人”
『岩本 栄之助』については
あまり知られていません。
時は明治10年。
大阪市南区(現:中央区)の安堂寺橋通に
”岩本栄蔵”の次男として生まれた
その人、
『岩本 栄之助』。
彼は早くに亡くなった長男の代わりに家督を相続し、
そして、株式仲買人として活躍します。
そんな中。
彼の人生を変えることとなる出来事がありました。
米国からの招待で”渡米実業団”の一人として”渡米”するのです。
そこで彼は米国の実業家が社会貢献をする話や姿を見て感銘を受け、
『お世話になった大阪のまち・人々のため、
なにか”恩返し”は出来ないか』
と考えたそうです。
そこで、
彼は大阪の人々が使える
”公会堂”を建設することを考えたのです。
そこで彼は
当時の金額として『100万円』!!を大阪に”寄付”します!!
(現在のお金でいえば50億円とも100億円ともいわれます。)
この寄付の話は当時、大きな話題を呼び
大阪府や市も使うのに困ったそうです。
そして、
『大阪市中央公会堂』建設が始まりました。
しかし。
その数年後、彼に悲劇が訪れます。
”公会堂”の完成する2年前・・・。
彼は株取引で大損害を受け、
その責任を取り”自殺”を図ってしまったのです。
『大阪市中央公会堂』を見ることもなく・・・。
そして2年後。
当時の建物の多くが木造だった時代に最先端の公会堂として
『大阪市中央公会堂』は誕生したのです。
そして今年。
『大阪市中央公会堂』は今年で92周年を迎え、
今も大阪人にこよなく愛される建築として
今もその姿はイルミネーションがなくても輝き続けています。