「2010年06月」の記事一覧

『くいだおれ』の本来の意味は・・・。





今日の『道頓堀川』は年に一度の
『船乗り込み』!
毎年、
『大阪松竹座』で七月から始まる
『七月大歌舞伎』を宣伝する恒例行事で、
『道頓堀川』の初夏の風物詩です。
これを見るととうとう『夏』本番!ですね。
今日は一つまじめな話を。
大阪の食べ物といえば、
『たこ焼き』『お好み焼き』
『焼そば』『串カツ』『うどん』などなど・・・。
そして、
これら”安くておいしい”ものが多いことから
大阪は『くいだおれの町』
といわれていますが、
実は、
これは『ダジャレ』で
本来の意味とは全く違うんですね。
本当はもっともっと
『大阪人』の切なる思いが込められた言葉なんです。
このブログでもよく書きますが、
9世紀ごろまで大阪の中心には物を運んだりするため
“堀”がたくさんあり、また”川”がたくさんありました。
“川”がたくさんあれば、
『橋』もその数だけありました。
そのため、
大阪には今も多くの『○○橋』という地名が今も多く残っています。
その『橋』ですが昔は、
“橋”を架けることができたのは幕府と
莫大な財産を持っている個人だけが架けることが出来ました。
(例えば、『淀屋橋』など。)
また、
町内の人たちが少しずつお金を集めて架けられた『橋』もありました。
そんな”橋”は、昔も今も
架けるには莫大な費用がかかりました。
もちろん、架けてからの補修などの費用もたいへんかかり、
『杭ひとつ取り替えるだけでも町内は倒れる』
とまでいわれたそうです。
そのことから、
『杭倒れ』⇒『くいだおれ』から
大阪は『くいだおれの町』と呼ばれるようになるのです。
それだけに『大阪人』は『橋』を大切にしてきたのです。
今の私たちが忘れかけている
本当の『大阪人』の心かもしれませんね。

日常の中の足跡




今日は朝から雨。。
こんな日はネット通販で
夏らしい『はも料理』はいかがでしょ。
酸味のある梅肉で食べる『はもの洗い』は
さっぱりしていて食欲のない時におすすめの逸品です!
今日は、
日常の中にある足跡をご紹介。
“谷町筋”の南にあたるこの道。
歩いてみると実は少し窪んでいます。
これは奈良時代後期。
和気清麻呂が河内川(現在の平野川)が
度々氾濫するため、その川の水を大阪湾へ直接流そうと考え
堀を作ろうとしました。
そして23万人もの人びとで工事に着手したのですが、
『上町台地』が難工事の原因となり失敗します。
その名残がこの道です。
窪んでいるのにもちゃんと理由があるのですね。
また、
この辺りは地名にも名残があり、
この道の西側あたるところに
その堀跡に沿うように『堀越神社』があります。
まさに堀を越えたところです。
更に西に行ったところには
これも和気清麻呂の堀跡といわれる
『河底池』というのがあり、
この池に架かっている橋が『和気橋』といいます。
“地名”にはそれぞれ意味があるのですね。
ちなみに、
ここからは『通天閣』がよく見えます。

空堀だけど心は・・・。



今日は一日サッカーでしたね!
ワールドカップが
これだけ盛り上がるとは
誰が思ったでしょう。。
決勝リーグから
ほんとにすごいゲームになりそうです。
今日は谷町線にある
大阪で有名な商店街、
『空堀商店街』の由来をご紹介。
『空堀』という名前ですが、
その前に。
大阪には”○○堀”なんて名前多いですよね。
例えば、大阪の中心を東西に走る『土佐堀』や、
西区にある『江戸堀』に心斎橋の『長堀』など。
これらの”○○堀”というのは昔、その名の通り”堀”だったそうで、
その名前もそれぞれゆかりがあるそうです。
(今回は省きますが・・・。)
それで、話しはもどって”空堀”です。
この『空堀』もちゃんと由来があり
大阪城を築城したときに掘られた堀なんですが 、
その名の通り”堀”が、”空”(カラ)だったから
『空堀』と呼ばれるようになったそうです。
なんとまあわかりやすい。
そんな『空堀』も、
今では大阪らしさを残す『空堀商店街』となり、
我々のカラカラに乾いた心を”人情”という水で満たしてくれます。
また、
夏のはも料理も心を満たしてくれますよ!
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【はもまつり】開催♪  


とうとうワールドカップグループ予選も
佳境になってきました。
日本が決勝リーグへ進出できるか
今夜デンマークとの負けられない戦いの開始です。
今日は眠れぬ夜を過しそうです。
当館では、はも料理のキャンペーンで
【はもまつり】を開催して
8月末まで なんと1,000円割引!!!
はもをふんだんに使った
『はも会席』通常6,825円を 5,825円♪
高級食材のはもを しゃぶしゃぶで
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お得に楽しんで頂けます!!
この機会にぜひ、ご賞味下さいませ♪♪

大阪の道路の真ん中にある謎の木・・・。



6月も下旬に入り
梅雨にも入り
激しい雨が降ったり止んだり。
少しずつ夏に向けて
季節が変わり始めようとしています。
さて。
“谷町筋”より西側の『瓦町』を
真っ直ぐ北へ向かっていくと、
東西に伸びる長い道があります。
(写真では遠くからで見にくいですが・・・。)
『谷町』でいうと”7丁目”のところ。
道路の真ん中においおいと繁っている謎の木が!?
この木はその名も『楠木大明神』
(くすのきだいみょうじん)と呼ばれる楠。
地元ではよく知られているなんとも堂々とした楠なのです。
その昔、
この地には『本照寺』というお寺があったのですが、
昭和12年、道路拡張工事のためお寺は移転させられました。
しかし、この”楠”は
繁栄をもたらすといわれる蛇(巳)がすんでいると信じられ、
移動させたり、ましてや切ったりすると”タタリ”!が起こると信じられ、
今もここにあるのです。
残念ながら、
“楠”は数十年前に枯れてしまっているのですが、今でも大事にされています。